チンチラの妊娠・出産についてゆうちゃんと私でYouTubeLIVEした時のお話をまとめました。
- ゆうちゃんの紹介
- なつ恵の自己紹介
- ゆうちゃんのチンチラ出産初体験
- 意外と妊娠しやすいチンチラ。でも、妊娠はわかりづらい。
- 交尾させてはいけない組み合わせがあります(致死遺伝子)
- チンチラのお見合いの仕方
- 成熟したオスに多いファーリング
- 妊娠期間中は栄養不足になりやすい
- 初産の時期
- チンチラにも逆子がある
- チンチラの出産は、正常な場合は産む態勢に入ってから、1匹が10分ほど!
- 子チンチラが生まれてから気をつけていること
- 授乳期間中に、おっぱいがはげてくる?!これは病気じゃありません。
- 出産してから、次の妊娠までの期間はどれくらい?
- 赤ちゃんチンチラが生まれた(2023年4月1日)
- 「チンチラはだっこできるおとなしい動物です」
ゆうちゃんの紹介
ゆうちゃんはチンチラを飼い始めて20年。チンチラのブリーダーをしています。100匹以上の赤ちゃんチンチラが誕生しています。
ゆうちゃんは、はんぱないチンチラ愛で、毎日チンチラ達のお世話をしています。そして、ゆうちゃんと一緒に暮らすチンチラ達は、すべて、抱っこできます。
夫婦ともに13歳のうつほくんとるかちゃんの元気な様子を見ると、ゆうちゃんのチンチラ愛がわかる気がします。13歳はチンチラの中では、長生きなのではないでしょうか。
ゆうちゃんの膝の上でおとなしくおやつを食べるチンチラ達はとてもかわいいのです。ゆうちゃんは、そのチンチラ達を抱っこしながらの雑談LIVEをYouTubeでしています。
Chinchilla Family[チンチラファミリー]ゆうちゃん(YouTubeチャンネル)
動画中はみらいちゃんとれんくんが夫婦になっていますが、エボニー同士だったため、今はカップリングを変更しています。
なつ恵の自己紹介
3匹のチンチラと3匹のデグーを飼っています。チンチラを飼い始めて7年、デグ―を飼い始めて3カ月🔰です。
youtubeチャンネル「なつ恵とほわぷりちんちらーず」に、チンチラとデグ―のかわいい動画をほぼ毎日、投稿しています。
チンチラとデグ―がお部屋で遊ぶ様子を配信しながらのYouTube雑談LIVEしてます。
チンチラファミリーの紹介
- ロキ (Loki) パパ シナモン(毛色:グレー) 2015年9月生まれ
- フレイア(Freyja)ママ スタンダード(毛色:黒) 2017年1月生まれ
- マーニー (Marnie) 娘 シナモン(毛色:グレー) 2021年10月18日生まれ
デグー三兄弟の紹介
- 2021年5月19日生まれ カラー:アグーチ お迎えした日:2022年10月23日
- オーカー:右耳に切れ目がある
- シャモア:右耳にほくろがある
- バフ:右耳の付け根にほくろがある
ゆうちゃんのチンチラ出産初体験
ゆうちゃんが初めてのチンチラの出産体験は、1匹目のチンチラ、じろうくんのお嫁さんが、お迎えして1カ月半で出産した時でした。
チンチラの妊娠期間は111日と言われています。なので、お迎えした時には、妊娠していたことになります。ペットショップで妊娠していたのです。
朝起きて、抱っこしたら、赤ちゃんチンチラの頭が出てきていました。あわてて、ケージに戻したら、2匹の赤ちゃんが生まれました。
これがゆうちゃんの出産初体験。20年前はまだ、今よりもずっとチンチラは知られていませんでした。そんな頃のお話ですから、情報も少なく、大変だったのではないでしょうか。
意外と妊娠しやすいチンチラ。でも、妊娠はわかりづらい。
それから、初代じろうくんが虹の橋を渡ってしまいます。落ち込むゆうちゃんを励ますために、お母さんがゆうちゃんに、チンチラを飼うことをすすめました。
そうして、ゆうちゃんはうつほくんをお迎えします。そして、1年ほどしてお嫁さんに、るかちゃんをお迎えします。この2匹が今いるチンチラファミリーの始まりとなります。
そんなにかんたんに妊娠はしないと思っていたゆうちゃん。うつほくんとるかちゃんが仲良かったので同じケージに入れていました。
なんだか、るかちゃんが太ってきたなぁ~と思っていたゆうちゃん。ある朝、ケージを見ると、なんと、1匹赤ちゃんが生まれていたのだそうです。
チンチラは、比較的妊娠しやすいのではないかと私は思っています。しかし、チンチラの妊娠は、なかなかわかりづらいのです。特に1匹の時はわからないことが多いようです。
チンチラ飼育歴20年で、毎日抱っこしているゆうちゃんでさえ、妊娠を確認できないまま、出産する子もいます。それくらい、チンチラの妊娠はわかりづらいのです。
交尾をすると膣栓と呼ばれる白いものが落ちていることがあります。オスがほかのオスと交尾しないようにメスに栓をするのが、膣栓なのだそうです。
この膣栓が落ちていたからといって、100%妊娠するわけではありません。交尾をした証拠というだけなのです。
このほかにも、オスの鳴き方があきらかに、いつもと違うので、交尾成功したことがわかります。ただ、こちらも、100%妊娠するわけではありません。
チンチラの交尾後に落ちていた膣栓
これは、3cmくらいです。
1日たって、かわいて落ちできたのがこちら
(写真提供:ゆうちゃん)
では、どうやって、妊娠を確認するか。交尾をした日から2か月くらいたったとき、病院でエコー検査します。2か月くらいで胎児が確認できます。早すぎると、胎児が小さくて映らないそうです。
ゆうちゃんの場合は、抱っこした時に手でお腹を触って妊娠を確認します。お腹を触ると、妊娠しているときはお腹がぷにぷにするのだそうです。
妊娠して1カ月から2カ月たつと、コツンとかたいものに当たるそうです。それは赤ちゃんなのだそうです。ゆうちゃんのお腹の触り方の実演は下の動画の32分30秒頃です。
チンチラは一度の出産で1~3匹うまれます。多い時は4~6匹生まれます。チンチラは生まれた時から、全身の毛が生えています。目も開いています。40~50gくらいで生まれてきます。大人チンチラが400~900gくらいと言われています。
4匹以上生まれた時は、ママチンチラは子育てが大変なようです。飼い主が授乳のお手伝いをする場合はゴートミルクをスポイトなどであげます。
ロキとフレイアは交尾したのは1日だけで数回交尾していました。しかし、膣栓は確認できませんでした。なので、妊娠はしていないと思っていました。マーニーが生まれた時はびっくりしました。その時のお話はこちらのブログをご覧ください。
交尾させてはいけない組み合わせがあります(致死遺伝子)
チンチラには致死遺伝子というものがあります。
致死遺伝子とは、文字の通り、死に至る可能性が高い遺伝子です。生まれてくることができなかったり、生まれてすぐに亡くなってしまったり、障害があったり、成長ができなかったり、身体が弱かったりします。
具体的に避けるべきカラーとしては、ベルベットとベルベット、ホワイトとホワイト、ホワイトとパイド、ホワイトとモザイク、パイドとパイド、パイドとモザイク、モザイクとモザイク、エボニーとエボニーなどがあります。
このほかにも、致死遺伝子の組み合わせがあります。交配するときには、十分に気をつけましょう。新しいカラーも増えているので、交配には気をつけましょう。
チンチラのお見合いの仕方
LIVE55分頃から、お見合いをしてます。
チンチラのお見合いの仕方はそこをぽちっとしてみてね。
【Chinchilla Family[チンチラファミリー]ゆうちゃん のYouTubeチャンネルから】
動画のなかでは、いのすけくんと、つきよちゃんのお見合いをしました。この時は、失敗でしたが、今は同じケージで、仲良く生活しています。いつか、BABYも誕生するでしょう。楽しみです。
お見合い失敗しても、ケージを隣同士にして、1か月~3か月くらいかけたら、仲良くなるそうです。
LIVE中はみらいちゃんとれんくんが夫婦になっていますが、エボニー同士だったため、今はカップリングを変更しています。
成熟したオスに多いファーリング
出産とは直接関係はありませんが、オスの生殖器の「事故」のお話をします。
ペニスの根元に毛が絡みついてしまうことがあります。これを、ゆうちゃんは「事故っている」と言っています。
ペニスに毛がリング状に絡まってしまい、ペニスをしまうことができなくなってしまうことがあるそうです。これをファーリングといいます。これを見つけたら、すぐに取り除きましょう。
ゆうちゃん曰く、交尾後のオスはこのファーリングがついていることが多いのだそうです。
ゆうちゃんは、時々チェックしているそうです。私も、ロキをチェックしてみましたが、ファーリングはありませんでした。ロキは交尾することはありませんが、これからは、時々チェックしていきたいと思います。
妊娠期間中は栄養不足になりやすい
妊娠期間中は人間同様、栄養不足になりやすいので、ゆうちゃんは栄養補助食を与えています。
ゆうちゃんはチンチラの妊娠中・授乳中には、補助食としてチンチラブースターをあげています。粉末なので、ドライレーズンに挟んであたえています。
健康な時のチンチラの歯は黄色です。栄養不足になると、歯が白くなってきます。赤ちゃんチンチラの場合は、はじめは白くて、だんだん黄色くなっていきます。正常な歯の色は上の動画の35分頃に見せています。
不正咬合(ふせいこうごう)のフレイアには、1本白い歯があります。(不正咬合とは、歯のかみ合わせが悪くなる病気です。)歯の質が弱いので、かたいものを噛んだときに折れてしまいます。その為、伸びすぎた隣の歯を同じ長さにカットすると、短く折れてしまいます。
フレイアは妊娠中の栄養不足が原因で、不正咬合になったのかもしれません。
妊娠中の栄養不足は、お腹のなかの赤ちゃんにも影響します。死産ということもあります。死産についてのお話は、上の動画の35分40秒頃からです。
チンチラの場合、赤ちゃんがお腹の中でなくなってしまった場合、自力では出てきません。その場合、出産を促す注射を打ってもらわなければなりません。
それでも、生まれない時は、母体が弱る前に赤ちゃんを出さなければなりません。そうなると、チンチラの場合は、子宮ごと、取り出すことになるのだそうです。チンチラに帝王切開はできないのだそうです。そして、出産は二度とできなくなります。
初産の時期
チンチラの初めての出産は若すぎても、年を取りすぎても危険があるそうです。人間と同じですね。
1歳から3歳くらいで初産が望ましいと言われています。
高齢での初産は、産道が開きにくかったりして、難産になることもあるそうです。うちのフレイアは5歳で初産(最初で最後の出産)ですので、超高齢出産でした。無事に生まれてよかったです。
では、何歳まで出産して大丈夫なのでしょうか。ゆうちゃんの所では8歳で出産はやめるそうです。るかちゃんが8歳で出産した時に、育児放棄してしまったことがきっかけだそうです。
ゆうちゃんは、チンチラの体力があるうちに出産は終わらせています。今は、るかちゃんは、のんびり、ひとりですごしています。
チンチラにも逆子がある
動画の45分頃に逆子のお話になっています。
ゆうちゃんは過去に何度か、赤ちゃんチンチラがバラバラになっているのを見つけたことがあるそうです。逆子だったために、ママチンチラが無理やり引っ張り出して、そうなってしまったのではないかということでした。
チンチラの逆子の場合、出産時にしっぽから出てきます。ママチンチラが大変そうなときに、ゆうちゃんは手伝って、引っ張り出したことがあるそうです。
引っ張り方によっては、体がちぎれてしまうこともあるようなので、慎重に注意してお手伝いしなくてはいけません。
この話を聞いた獣医さんは、とても驚いていたそうです。
チンチラの出産は、正常な場合は産む態勢に入ってから、1匹が10分ほど!
100匹以上のチンチラの出産を経験してきたゆうちゃん。正常なチンチラの出産は、1匹が10分ほ度だといいます。30分ほどで2匹、生まれるのだそうです。
もう、産むぞ、って時には、鼻の頭が羊水でぬれているので、わかるのだと、ゆうちゃんは言っています。出産に立ち会ってきたからこそわかる、「チンチラからの出産のお知らせ」ですね。
そして、そんなゆうちゃんだからこそ、撮影出来た出産の瞬間の動画はこちら!1分半にまとまってます。ぜひご覧ください。
Chinchilla Family[チンチラファミリー]ゆうちゃん のYouTubeチャンネル
子チンチラが生まれてから気をつけていること
無事に出産したあとは、基本的にはママチンチラにお任せします。同時に4匹以上生まれた場合は、ママチンチラへの負担が大きいので、人工授乳でお手伝いをする場合があるそうです。
人工授乳にはゴートミルクをあげるそうです。ペットショップなどで販売されています。
チンチラは生まれてすぐに動けます。ご覧いただいたように、毛も生えそろっています。
生まれてすぐの子チンチラはとても小さいです。35g~60gくらいで生まれます。そこで気をつけたいのが脱走。親チンチラが通り抜けられないケージも、子チンチラは簡単に通れたりします。
そもそも、チンチラは狭くて暗い所が大好きです。なので、狭くて暗い所へ入り込んでいきます。どこかに挟まってしまうと、助けられなくなってしまいます。
寒い時期は体温が下がってしまったり、お乳が飲めなかったりします。それが原因で虹の橋を渡ってしまうこともあります。
ゆうちゃんの場合は、ケージから脱走できないように、子チンチラが生まれたら、ケージの周りを段ボールで囲います。
子チンチラがいるケージには、冬場は必ずヒーターを入れます。子チンチラは体温が下がりやすいため、ヒーターを入れているそうです。
ケージの内装は、あまり高さをつけないようにします。子チンチラの落下防止です。
そして、子チンチラが隠れる場所を作ります。親が飛び降りてきたとき、隠れている安全な場所を確保するためです。
授乳期間中に、おっぱいがはげてくる?!これは病気じゃありません。
チンチラのおっぱいは6個あります。6匹までは育てることができそうですが、おっぱいによって、よく出るおっぱいと、出が悪いおっぱいがあるようです。
離乳は生後6週くらいです。なので、離乳まではママチンチラのおっぱい周辺は毛が薄くなることがあります。
これは病気ではないので、安心してください。下の動画の14分50秒頃、禿げちゃったママチンチラのおっぱいを見せています。
2匹以上になると、お乳の取り合いになることがあります。ゆうちゃんの所のママチンチラで乳首がとれてしまった子がいるそうです。
ふうかちゃんは乳首がひとつありません。一番よくお乳が出るところを子チンチラ同士でとりあいになったのだそうです。子チンチラに食べられちゃったのだそうです。
出産してから、次の妊娠までの期間はどれくらい?
出産してから、次の妊娠までの期間はどれくらいあけているのでしょうか?
ゆうちゃんのところでは、2年に3回のタイミングで出産するようにしています。
計算してみると、出産して1カ月くらい、子育て期間があり、そのあと、3か月くらいかけて、お見合いして、夫婦を戻します。そして出産は約3か月後。となると、2年で3回くらいになりますね。
赤ちゃんチンチラが生まれた(2023年4月1日)
エイプリルフールだけど、ほんとのお話。ゆうちゃんの所でチンチラが生まれました。
ブラックエボニーのゆずきちゃんとシナモンのあきとくんの間に、双子チンチラが生まれました。生まれたばかりで、まだ、体が濡れている状態の赤ちゃんをYouTubeLiveで配信しました。
その様子はこちらからご覧ください。
朝、生まれて、夜になって、体もかわいて、もふもふになってきた子チンチラ2匹。男の子でした。
元気に遊んでいる様子をYouTubeLIVEしていました。生まれて数時間でこんなにふわふわになります。こちらからご覧ください。
「チンチラはだっこできるおとなしい動物です」
ゆうちゃんが声を大にして言いたいこと。
チンチラは抱っこできるおとなしい動物です
YouTube内の動画のほとんどのチンチラは、ぴょんぴょんと部屋中を駆け回って、抱っこできそうにありません。チンチラを飼っている人のほとんどが、ゆっくり抱っこなんてできないよって思っているはず。
私もゆうちゃんのところのチンチラを見るまでは、抱っこできないと思っていましたし、うちの子達もゆっくり抱っこできませんでした。
でも、今では、フレイアは膝の上で1時間くらいは寝ちゃいますし、YouTubeLIVE中も、ずっと抱っこしてお話していることもあります。
ゆうちゃんが飼っているチンチラが特別なのではありません。抱っこの仕方や、仲良くなる方法があるのです。そのお話は、また、今度。
抱っこチンチラにする近道があります。最初から、抱っこできる子をお迎えすることです。
ゆうちゃんが育てたチンチラ達はすべて抱っこできます。SBSコーポレーションさんで販売していますので、タイミングが良ければ、ゆうちゃんの所で生まれた抱っこできるチンチラに出会えるかもしれません。
ゆうちゃんのお世話のお話の中には、本やネットとは違う点も多くあります。でも、実際に13年元気に生きているチンチラ夫婦がいるのです。そして、8歳、9歳のチンチラもいるのです。
健康で元気に長生きでいるのならば、お世話の方法は間違っていないと思います。チンチラ愛がハンパナイと紹介の所で書きましたが、ほんとにそうなんです。
そして、ゆうちゃんのチンチラ愛を全身で受けとめて、チンチラ達は元気に長生きしていくのでしょう。
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